第86章 1日3食全部中野さんが自分で作った

中野航平が学校へ駆けつけたとき、中野蓮は廊下に立たされていた。

航平の姿を見つけるなり、蓮は悪いことをした子みたいに、すっと視線を落とす。

航平は眉をひそめると、まず職員室へ向かい、担任の近藤と話をした。

「中野蓮くんは『お母さんの買い物をする』と言って、勝手に校外へ出たんです。どうして下校後にしなかったのか聞いても、答えてくれなくて」

教師としては当然、先に蓮を叱って事情を聞いている。蓮が外の店で長谷川栞のために何かを買いに行っただけだということも、すでに把握済みだった。

「近藤先生、蓮のことは、こちらで話します。お手数をおかけしました」

「中野さん、いえ。ただ……保護者として...

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